
ドレッシングは、料理の味を引き立てる液体調味料として、多くの家庭や飲食店で親しまれています。今回は、ドレッシングの定義や歴史から、種類、活用方法まで、詳しくご紹介します。
ドレッシングとは、サラダや料理に風味を加えるための液体調味料です。通常、油と酢、またはレモン汁などの酸味料を基にして作られ、様々なハーブやスパイスで風味付けがされています。
ドレッシングは、サラダだけでなく、肉や魚料理、蒸し野菜などにも幅広く使われるため、料理のアクセントとして欠かせない存在です。
「ドレッシング」という言葉の語源は、「着飾る」という意味の英単語「dress」から来ています。もともとは「整える」「飾る」といった意味を持ち、料理においても食材を美しく整える、風味を引き立てるという意味合いが含まれています。
ファッションでの「dress」と同じ語源を持つため、料理を彩り豊かにし、見た目や味わいを向上させる役割を担っているのです。
ドレッシングの起源は古代ローマ時代にさかのぼります。当時は、オリーブオイルと酢、塩、ハーブを混ぜ合わせたシンプルなものが一般的でした。
その後、中世ヨーロッパを経て、18世紀頃にはフランスで本格的なドレッシングが発展し、多様なレシピが生まれました。フランス料理の影響を受けて、世界中で様々なバリエーションのドレッシングが作られるようになり、現在のような多彩なドレッシング文化が形成されました。
ドレッシングには様々な種類があり、それぞれ独自の風味と特徴を持っています。以下に、代表的なドレッシングの種類を紹介します。
イタリアンドレッシングは、オリーブオイル、塩、ワインビネガーまたはレモン汁をベースに、コショウ、オレガノ、バジルなどのハーブを加えたドレッシングです。その名の通り、イタリア発祥のドレッシングです。
爽やかな酸味とハーブの風味が特徴で、野菜サラダによく合います。ドレッシングの基本ともいえる味わいで、家庭で手軽に作れるのも魅力です。
水と油に分離していて、さらにコショウなどの固形分は下に沈むため、よく混ぜ合わせてかけるのがおいしく使うポイントです。
フレンチドレッシングも、イタリアンドレッシングと同様、油と酢、塩、コショウを基本としたドレッシングですが、砂糖がさらに加わるため、甘みがあります。見た目は、水と油が分離せずに一体化して乳白色になっています。
フレンチドレッシングの起源はフランスのヴィネグレットソース。このソースがアメリカに渡ると砂糖が加わり、私たちがよく目にするフレンチドレッシングの形になりました。
白いフレンチドレッシングだけではなく、ケチャップを加えた赤いフレンチドレッシングも存在します。一説によると、この赤いフレンチドレッシングが、日本で最初に発売されたドレッシングとされています。
サウザンドレッシングは、マヨネーズ、ケチャップ、ピクルス、ハーブを混ぜ合わせた、クリーミーで甘酸っぱいドレッシングです。オレンジ色の見た目をしています。
名前の由来は諸説ありますが、多種多様な材料を使用していることにちなんでいると言われています。サラダだけでなく、サンドイッチやハンバーガーのソースとしても使われます。
和風ドレッシングは、主に醤油ベースであるのが特徴です。そこに白ゴマのペーストを加えたゴマドレッシング、青ジソを加えた青ジソドレッシングが代表的な和風ドレッシングです。
さっぱりとした風味で、海藻サラダや冷奴にも合うノンオイルタイプの和風ドレッシングも一定の支持を受けています。
インド風ドレッシングは、主にインド料理店で提供されるオレンジ色のドレッシングです。オレンジ色の正体は、ケチャップとペースト状にしたニンジン。そこに、油、塩、砂糖、玉ネギ、各種香辛料が加わります。甘味とスパイスの香りが特徴です。
マヨネーズは、卵黄、油、酢を混ぜ合わせて作られる薄黄色のドレッシングです。液体ではなく半固形タイプで、濃厚な風味が特徴。サラダだけでなく、サンドイッチやディップソース、さらには料理のベースとしても広く使われます。
チョレギドレッシングは、レタス、長ネギ、海苔などからなるチョレギサラダに使われるドレッシングです。ベースは、ゴマ油、醤油、酢、ニンニク。
意外にも、チョレギドレッシングは、韓国ではなく日本で生まれました。チョレギサラダ自体も日本発の韓国風サラダで、韓国で「チョレギ」というと、浅漬けのキムチのことを指します。
シーザーサラダドレッシングは、白色でチーズがたっぷりと使われているドレッシングです。卵黄、レモン汁、ニンニクなどを混ぜ合わせて作られ、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。
クルトンや細切りベーコンをトッピングしたレタスサラダにかけるのが定番です。
下記のページでは、ドレッシングの種類についてさらに詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
自家製ドレッシングは簡単に作れて、食材の風味を引き立てることができます。ここでは、基本的なイタリアンドレッシングの作り方をご紹介します。
【材料】(サラダ4人前分)
・サラダ油(もしくはオリーブオイル):1/2カップ
・塩:小さじ1/2
・酢:1/4カップ
・コショウ:小さじ1/4
【作り方】
材料を計量し、よく混ぜ合わせます。酢と油は分離するので、サラダにかけるときは、スプーンでよく混ぜ合わせながらかけます。
このシンプルなイタリアンドレッシングを、キャベツやレタス、キュウリ、トマトなどのサラダによく合います。余ったら、キャベツや玉ねぎ、ハムに漬けてマリネにしても楽しむことができます。
下記のページでは、ドレッシングの作り方についてさらに詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ドレッシングはさまざまな用途に活用できる調味料です。主な活用方法を紹介します。
ドレッシングの最も一般的な使い方は、サラダにかけることです。新鮮な野菜にドレッシングをかけることで、野菜の味わいが引き立ち、よりおいしく食べることができます。
さまざまな種類のドレッシングを用意しておくと、毎日のサラダが飽きずに楽しめます。たとえば、定番のマヨネーズに加え、和風ドレッシングやイタリアンドレッシングが1本冷蔵庫にあると、サラダのタイプやその日の気分に合わせた味わいを生み出せます。
ドレッシングはパスタソースとしても活用できます。特にオイルベースのドレッシングは、茹でたパスタに絡めるだけで簡単に美味しいパスタが作れます。
たとえば、フレンチドレッシングを使った冷製パスタや、イタリアンドレッシングにニンニクとトウガラシを加えたペペロンチーノ風パスタなどがあります。パスタの具材に野菜やシーフードを加えると、より豊かな味わいになります。
ドレッシングは、肉や魚のタレとしても優れています。
たとえば、ゴマドレッシングをしゃぶしゃぶのタレとして使うと、コクと香ばしさが肉のうまみを引き立てます。また、青ジソドレッシングを焼き魚にかけると、さっぱり感と青ジソの風味が魅力的な味わいに。
賞味期限が近づいたドレッシングの活用術としても、肉や魚につける方法は試す価値があります。
ドレッシングのギフトは、贈る相手の年代を問わず、普段の食事に取り入れやすいため、ちょっとしたお礼からお中元やお歳暮まで幅広い贈り物に重宝されています。
下記のページでは、贈り物としてのドレッシングについて、さまざまな切り口で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
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