
内祝いやギフトにもピッタリのドレッシングは、AmazonやYahoo!ショッピング、価格.com、カルディなどのオンラインショップで様々な種類が売られています。
では、どの商品が人気なのでしょうか。
2024年5月の調査を元に、ご飯にも合う和風ドレッシングやごまドレッシング、老舗洋食店のドレッシングに至るまで、5つの大手ショップのドレッシングランキング1位をご紹介します。
さらに、各ショッピングサイトで人気のドレッシングに共通する傾向をドレッシングメーカーの視点で考察します。
世界展開するECサイトで知られるAmazon。その日本版であるAmazon.co.jpで「ドレッシングの売れ筋ランキング」の1位に君臨するドレッシングは、キユーピーの「焙煎胡麻ドレッシング 500ml/1000ml」です。
その人気の秘密は、すりたての煎り胡麻をたっぷり使用した風味と旨味。業務用サイズですので、飲食店や熱心なファンがリピート購入していると考えられます。
この商品には、2300件以上の評価が入っています。
「安定のおいしさ」
「他のシリーズも試しますが結局これに戻ります」
といった日本語のレビューに加え、英語で
「これを求めていた。タイで知ってイングランドで買えた」
「胡麻の味がしっかりしていて甘美なまでにクリーミーな口当たり。コストコで買おうとしたが売り切れていた」
と、並々ならぬファンの熱意あふれるコメントであふれています。
楽天市場の「ドレッシングランキング」で1位は「イルキャンティドレッシング 380g」です。
1972年、東京の渋谷で生まれたイタリア式食堂「イルキャンティ」が手掛けるこのドレッシングは、創業当時からお店で手作りしていた味を、家庭でも楽しめるようにしたもの。
酸味のないマイルドでコク深い味わいは「魔法の雫」とも称され、販売から4年で累計180万本を売り上げる人気ドレッシングとなりました。
レビュー欄には、
「お店で食べてからハマり、お持ち帰り用が発売されてから何度も購入しています」
「野菜嫌いだった娘が、モリモリ食べるようになりました」
「あまりにもおいしい」
といった絶賛コメントが並んでいます。
Yahoo!ショッピングにおける「人気ドレッシング」のランキング 1位は「くんせいナッツドレッシング 210ml」。島根県のご当地ドレッシングとして、お土産にも使われています。
その特徴は、燻製ピーナッツのスモーキーな香り。しゃぶしゃぶなどの肉料理とも相性がよく、ピーナッツの濃厚クリーミーな味わいは野菜にもよくからみます。
「サラダの旨たれ 290ml」は、コーヒーや輸入食品を数多く取り扱うカルディ(KALDI)の「ドレッシングランキング」1位の人気ドレッシングです。
醤油ベースの和風テイストの中に、ごま油とニンニクがしっかりと香り、パンチのある風味に仕上がっています。
サラダはもちろん、うどんにかけるのもメーカーおすすめの食べ方。
レビュー欄には、
「おいしい。チョレギサラダに似た味」
「リピートです。サラダや豆腐にかけていただいています」
「このドレッシングに出会ってから、他の商品は買わなくなりました」
といった、短いながらも熱量の高いコメントが多く寄せられています。
様々なECサイトの商品情報を横断的に掲載している価格.comの「ドレッシングの人気商品ランキング」で1位を獲得したのは、楽天市場で売られている「フォロのドレッシング 330ml」。
「フォロのドレッシング」は、醤油をベースに、玉ねぎとニンニク、スパイスを効かせた非加熱タイプのドレッシングです。
1986年創業の徳島駅前のイタリアンレストラン「フォロ・ロマーノ」で生まれたこのドレッシングは、サラダの他にも、蒸しエビやタコなどの魚介類にもよく合います。
国産食材で無添加にこだわった逸品で、レビュー欄には、
「野菜がたくさん食べられる」
「濃い味できめ細やかな口当たり」
といった書き込みが並んでいます。
以上、Amazonから価格.comまで、各ECショップで1位の人気ドレッシングをご紹介しました。
さて、みなさんは、ここである傾向に気づいたでしょうか。
それは、5つの人気ドレッシングのうち、すべてが醤油ベースであること。イタリアンや洋食店で生まれたドレッシングでも、醤油が使われているのです。
ドレッシングの定番で王道といえば、マヨネーズやイタリアンドレッシングが思い浮かびますが、今回の調査の結果では、どちらも1位にはランクインしていませんでした。
なぜ、醤油ベースのドレッシングがこれほどまでに人気なのでしょうか。3つの理由が考えられます。
多くの日本人は醤油の味に慣れ親しんでおり、その風味を好む傾向があります。醤油ベースのドレッシングは、私たちの味覚との相性がよいため、ドレッシングの素材としても人気が高いと考えられます。
かつては、西洋の食文化や、本場志向の洋食に対する憧れが強かった時代もありましたが、近年では日本的な食文化や味に対する再評価の機運が高まっています。円安の影響が大きいとはいえ、海外から日本にたくさんの外国人が観光に訪れ、日本の食事をおいしく味わっています。
そんな中、洋食文化の一つとして入ってきたドレッシングも、本場の味というよりも、日本人の味覚に合った醤油ベースの味付けが支持を広げていると考えることができます。
再評価されるようになり、日本人の味覚に合った商品が人気を集めるようになっています。
醤油には旨味成分が豊富に含まれており、比較的低カロリーであるため、健康志向の消費者にも支持されています。近年の日本では健康志向が高まり、カロリーや添加物に敏感な消費者が増えています。醤油ベースのドレッシングは、自然でシンプルな成分が多く使われているため、健康に配慮した選択肢として好まれる傾向があります。
身近なスーパーでは手に入りにくい商品でも、購入しやすいのがECの特徴です。たとえば、Amazonで1位なのは、コスパのよい業務用サイズの胡麻ドレッシングでした。
一口に醤油ベースのドレッシングといっても、今回見てきた1位の人気ドレッシングは、胡麻やニンニク、ピーナッツなど、さまざまな素材を組み合わせた個性的なものばかりでした。
このことから考えると、醤油ベースのドレッシングは、大きくは外さないだろうという安心感と、普段とはちょっと違う味わいを試したいという冒険心を同時に満たせるという意味で、ECで人気になりやすいのではないでしょうか。
「イルキャンティドレッシング」や「フォロのドレッシング」は、そこにさらに名店の知名度や信頼感が加わり、さらに支持を高める結果になっていると考えられます。
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Aperio(アペリオ)では、京都のこだわり素材を使った3つのドレッシングを揃えております。
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いつもの料理をワンランクアップさせたい方にぜひおすすめします。